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 言わずと知れた第138回直木賞受賞作品、「乳と卵」!


 私は、読み終わるのに予想外の長時間を費やしてしまいました。


 というのも、この作品は、全編大阪弁で書かれている上に、ひらがなが多く、なのに句読点が少ない、というものなわけで…。読んでいてクラクラしてくる作品なのです。


 ここで、みなさんにその眩暈を体験させてあげましょう。




 みなさん知ってはるとおりの直木賞をとったあの本や!そう!「乳と卵」やッ!!!まぁわいは読むのにようさん時間かかったんやけどそれはずぅっと大阪弁が出てきよったからなんや。だからぜぇんぶ読むのに3日もかかってしもたんや。




 どうだろうか?非常に読みにくいであろう。読みながらイライラッとされたことであろう。


 イライラっとさせてしまったのなら申し訳なかったが、この「乳と卵」はそういう小説だった。





 しか~~~し!!私は、後半以降の登場人物の会話が、おかしくてしょうがなかった。


 大阪弁ならではの会話がおかしかったのではない。


 日常を切り取った会話。というか切り取りすぎた会話がおかしかったのだ。


 こんなやりとり活字にしなくていいじゃない!
 こんな心情は活字にしなくていいじゃない!


 という部分が出てくるのだが、コイツらが結構リアルなのである。




 他人の話を聞いているようで、全然違うことを考えている、っつう場面が日常では多くある。




たとえば、、、


上司 「だから、お前はダメなんだよ!!書類、明日までに絶対作って来いよ!!」
わたし「はい!申し訳ございませんでした。。。」(あぁ~、今日の晩飯何食べよっかぁぁぁ~)


 という場面である。



 この(カッコ)の部分の表現が、前述の大阪弁でひらがなばかりで、しかも句読点もなく、ダラダラと長いのである。


 読んでいて、私はイライラしてしまったのである。



 しか~~~し!!その後出てくる登場人物の会話が、そのイライラを完全に消滅させるほど簡潔でリアルで、潔いのだ!!


 前半でイライラが私の体を駆け巡っている分、後半の会話が気持ちよく読めた!



 そこを意図して川上先生がお書きになったかはわからないが、この本を読まれた方は、途中で止めず、最後まで読んでみてほしい。


 後半になると、気持ちよくスイスイと文字が頭に入ってくるはずだから。



 


 
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